たまろぐ
テツ的あれこれ妄想牧場。(※路線≒会社の擬人化前提注意です)
最近は管理人の備忘録と化してます。
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帰省の途上その2
熱海駅で降りて、西の坂をだら~~~~~~~っと降りたところにあります。
熱海市が管理する元旅館・起雲閣。
作画参考用の本棚にあった洋館の本の中で紹介されてまして、
元・根津嘉一郎氏の別荘だそうで。
いや、そこも引っかかりポイントではあったんですが、
なによりステンドグラスの温室がほかとはまたひと味ちがって「おお!」と
思ったのもので。しかも熱海だし、通り道だし。
実際にはここの所有者は3回かわっていて、
最初にここを作ったのは海運王の内田信也氏。
彼は船成金の1人で、鉄道大臣になった経験もあるそうです。
親孝行な大臣としても有名で、老母の為の保養施設として
この別荘を建てたそうで、そのときは数軒の和室の家屋だけでしたが、
その後、根津嘉一郎氏の手に渡り、さらに洋館やローマ風呂が追加。
庭を整備したのも根津氏らしい。
戦後は、旅館業で名を挙げた桜井兵五郎が買いとり、宿泊施設を増設、今の形になりました。
内田氏が建てた麒麟と朱雀の間の壁をそれぞれ、青漆喰と赤漆喰にしたのも彼で、
出身地の金沢では、本来お殿様の部屋にしか使用出来なかったしろものらしいです。
平成になって旅館も閉鎖され、今は熱海市が管理しています。
まあ、閉館時間まで時間がなかったので、すっげえ飛ばし飛ばしで見ましたけども。
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「玉渓」と「玉姫」の間
机と椅子がならんでいるのが貴賓室で、ソファーがあるのが食堂だそうです。
ステンドグラスは当時としても相当高価な珍しいもので、モザイクタイルも
皇室の部屋を手がけたデザイナー作だとか(うろおぼえ)。
ローマ風呂の窓もステンドだったな。
正直、いい趣味しています根津氏。
まあ、暖炉上のレリーフが仏像だったり、洋間の欄間が中華風だったり、
天井が殿間の格子だったりで、和洋中華おりまぜてるので、ちょっぴり謎センスですが。
トルコとかペルシャみたいといえなくもなく。いや、ほんとはそいういうのよくわからんのですが。
外に出てみる。
この庭もねづっちこだわりの自作らしい。
屋根はさりげなく黄金色でこれもこだわり。
庭の真ん中にある岩は、20トンあるのを十人以上の職人に二ヶ月かけて運ばせたという。
そのため「根津の大石」の名前が付いてます。なんとなく、顔に見えなくもなく。
併設されてる喫茶店で一服したかったんですが、一足先に店じまいされてしまい、
とぼとぼと来宮駅への坂を上りました。
街中ではなかなか見ない標識。多摩の坂なんて生ぬるい、伊豆の坂です。
うおおお、足が、もうあがらない。
来宮駅は外から見るのは初めてかな。
じっくり見たかったけど、下りの電車が来てしまったので、ダッシュで改札入りました。
これのがすと、伊東線て平気で40分位電車こないからな!
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