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テツ的あれこれ妄想牧場。(※路線≒会社の擬人化前提注意です) 最近は管理人の備忘録と化してます。
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もうひとつ借りてるのが平凡社新書の「日本の地方財閥30家」菊池浩之著。

川崎財閥が(財閥研究系の本に)あまりにも載ってないので、「地方財閥」をキーワードにヒットした本を借りてみました、が、こちらはほんとに小財閥をあつかったものなので、むしろ川崎クラスが載っていない(爆)
だいたい川崎さんて東京系だから地方でもないかも、お手上げ。

かわりに森村財閥が載っていました。これはこれで。
といっても、本流である所の森村組の事業にはほとんど触れず、むしろ傍系のTOTOだとか日本ガイシだとかがメインで、まあ今ではそこが残って有名なんだから仕方がないのですが。
しかし、紡績・製糸の部で十大紡績として富士瓦斯紡績を挙げているにも拘わらず、会長を日比谷さんとして、森村財閥との関係を述べていないのがさみしい・・・。
個人的にはそここそ重要なのに。

あとは醤油財閥で野田や銚子の醤油業者の系譜がわかるのが嬉しいです。
千葉の鉄道において醤油業者の存在は欠かせませんものね。
総武鉄道とか総武鉄道とか、あと銚子電鉄とか。

で、奥付の同著者の本の中に「日本の15大財閥」というのがあって、そっちかーー!と。
これは啓文堂に普通に在庫があったので買いました。新書なので全然安い。
ちょうど三井物産と三菱汽船についても知りたかったですし、一石二鳥です。

しかし、著者自身が認めるだけあって、内容は超デフォルメされているので、ほんとに入門書です。
川崎財閥の説明なぞ6pしかなかった。もちろん鉄道との関わりにも触れてなし。
ここでもマイナー扱いなんだなぁ(笑)でも面白いし、勉強になったので後悔はありません。

衝撃だったのが、川崎と第百銀行が合併するとき、「二代目川崎八右衛門は第百銀行頭取の原邦造を引退させることに成功し、合併後の実権を握った」とあり、ええ!?と Σ(゚Д゚;
あんたら仲良くやってったんじゃなかったんかーいっ。
いや、対立したとも書いてないんでわかりませんが、なんか不穏当だなぁ…と。

本当に、川崎で華々しい目立った話題って、この第百銀行の合併だけなんですよねぇ…。
どこにだったら、もうちょっと詳しいこと書いてあるのかな。

このシリーズの最大の魅力は巻末に、参考になりそうな文献を列挙してくれている所なので、これを頼りにまだまだ旅は続けられそうです。というか続きます…orz

とりあえず、森村さんの伝記っぽいのは3冊くらいあるようなので、五代さんを読み終わったら、いよいよ本命にいきたいとおもいもす…。

そうそう、大日本電力の社史にて、富士製紙から電気部門が出来た時の富士製紙の社長が原六郎さんなんだそうで、これも「なんだってー!?」でした。
原親子もちょっと、知っといたほうがよさそうかな。
あとは普通に甲州閥が多方面で勉強になりそうなので、これも憶えておこう・・・。

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