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テツ的あれこれ妄想牧場。(※路線≒会社の擬人化前提注意です) 最近は管理人の備忘録と化してます。
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今さっき、TBSラジオの爆笑問題の「日曜サンデー」聞いてたんですけど、
ゲストで愛川欽也さんがきてて、「黒駒の勝蔵」の話をしてったんです。

清水の次郎長で悪役?とか間抜け役として書かれることが多い甲州の博徒なんですけど、
現地へ行くと、明治の頃を憶えているおじいさんなんかは、清水の次郎長はあんま評判が良くなくて、甲州では「勝蔵はいい人だった~」と言う話が出てくるんだそうで。

だから、その証言を元に黒駒勝蔵の方をメインにした映画を今やってるらしい。
>http://news.so-net.ne.jp/article/abstract/692361/?nv=r_cmn_latest

昨日、そろそろ読む本がなくなってきて、ちょっと前に啓文堂の本棚に増えた雨宮敬次郎の本が気になってたので買ったんですが、黒駒勝蔵が少し載ってたんですよね。
だから「おっ」と思って。

雨宮の生家のある牛奥村のちかくの黒駒村ではすでに、名主や百姓代の二男であった「黒駒勝蔵」とか「中村安五郎(ども安)」などの博徒が名を馳せていて、おなじ名主の二男である敬次郎が同じ道に進まぬか、父親とその友人のひとが心配して、将来「お前は農業をやるか商人になるか、武道を学んで武士になるか」と訊ねたんだそうです。

で、親の心中を察して敬次郎は「俺は商売をやる」と答え、父親から資金をもらって行商を始める。
牛奥村から片道140kmはある江戸までの距離を往復して、地元で綿を仕入れて江戸で売り、江戸で古着や海苔、鮭などの海産物を仕入れては甲府で売るなどする「のこぎり商法」でこつこつ資金を貯め、経験を積み、横浜開港によって、横浜で直接外国と商売ができるようになってからは、そっちへ生糸をもっていったりして、篠原忠右衛門や若尾逸平の後を追う。

十代の後半から二十代に甲州街道を何度も何度も往復しているわけです。
甲州街道には雨宮さんの青春の汗が染みついているのですね。
それが、中央線を開業させることに役目を果たすのだから、あの当時の不便をよくよく知っている身としては感慨深かっただろうなぁ・・・。

甲州からは八王子へ出て、そこから南へ折れ横浜へ向かうんだそうで、「ああ、これが絹の道か・・・」と妙に納得したりもしました。横浜線のルーツでしたね。


しかし、雨宮さん、初めて江戸に行った日に「安政の大獄」を行った井伊直弼の暗殺「桜田門外の変」を目撃するとか、すげえ、時代だなぁ・・・。
けっこう面白そうなので、今後の展開が楽しみです。

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